芸能人に会うなら都会は本当? 石川県・金沢に住んで気づいた「地方のほうが芸能人に近い」という意外なメリット

「芸能人に会いたいなら都会」

ぼくも長い間、そう思っていました。ところが、石川県へ移住して、その考えは大きく変わりました。

移住して気づいた意外なメリット。それは、芸能人との距離が想像以上に近いことでした。

テレビ局も芸能事務所も都会(というか東京)に集中していますし、ライブやイベントの数も圧倒的です。地方に住んでいると、「好きなアーティストやタレントを見る機会なんて少ないんだろうな」と思っている人も多いでしょう。

でも、石川県に住んで数年が経った今、ぼくの考えは変わりました。

芸能人との距離は、むしろ地方都市のほうが近い!

そんなお話を関東から石川県に移住したぼくの視点で語ってみたいと思います!

都会では、お目当てのアーティストが「見えない」

東京では、有名人がショッピングモールや商業施設でフリーライブやイベントを開くことがあります。しかし、その人気ゆえに人が殺到します。

会場は何重もの人垣になり、後ろからではステージがほとんど見えません。せっかく足を運んでも、「豆粒くらいにしか見えなかった」という経験をした人も少なくないでしょう。

また、イベント後の撮影会やサイン会も、長蛇の列になることが珍しくありません。「近くで会えるイベント」のはずが、実際には人の多さで近づけないことも多いのです…。

金沢では、驚くほど「近い」

一方、金沢市くらいの規模になると事情は変わります。

全国ツアーやプロモーションで芸能人が来てくれることは珍しくありません。しかも、都会ほど人が集中しないため、ステージとの距離が驚くほど近いのです。

イベントによっては最前列近くで見ることもできますし、写真撮影企画があっても長時間待つことなく参加できることがあります。

「こんな距離で見てもいいの!?」

と思うくらい近くで見られることもあります。

爆風スランプ、鈴木亜美さんに感激

ぼく自身、ここ1年だけでも印象に残る出会いがたくさんありました。

たとえば、ぼくの高校時代の青春そのものだった「爆風スランプ」については、フリーライブ(金沢市のしいのき迎賓館で行われたチャイナフェスティバルにて)をかなりの至近距離で観覧しました。

イベント終了後にはサンプラザ中野くんさん、パッパラー河合さんと記念写真まで撮ってもらいました(もちろん、グッズを購入して写真撮影権を獲得しましたよ!)。これを東京でやろうと思ったら、長蛇の列に並ぶことになっていたでしょう。

爆風スランプの演奏@しいのき迎賓館

youtu.be

また、ぼくが人生で初めてアルバムを購入した鈴木亜美さん(ファーストアルバム『SA』は超名盤です!)が出演したお祭りでは、ステージから約30メートルという距離で見ることができました。

間近で見るアミーゴは、やっぱりスーパースターでした。

もしこれが東京だったら、同じような距離で見るのはなかなか難しかったと思います。

撮影NGだったため会場の雰囲気のみ

 

ちなみに、わが娘は「かわいいだけじゃだめですか?」でおなじみのCUTIE STREETのパフォーマンスを超至近距離で観覧していました。

「人生で一番近くで芸能人を見た!」

と今でもうれしそうに話しています。一生の思い出になったそうです。

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地方都市だからこそのぜいたく

金沢には、東京のような大型コンサートやエンターテインメント施設は多くありません。

その一方で、一つひとつのイベントを、混雑に押しつぶされることなく、好きなアーティストや芸能人を近い距離で楽しめるという魅力があります。もちろん、すべてのイベントがそうとは限りませんが、「近くで見られる確率」は都会よりずっと高いように感じます。

これは、地方都市ならではのぜいたくなのではないでしょうか!?

【「移住者減」のニュースに思う】地震の不安とどう向き合うか。石川県移住者の本音

関東から石川県へUターン移住して、4年半が経ちました。

 

このブログでは、移住の「キラキラした部分」だけではなく、冬の天気や年収の変化など、実際に暮らしてみてどうだったかを、できるだけ正直に書くようにしています。(結局「それでも石川県はいい」という締めになることが多いのですが…笑)

 

そんなぼくが、最近気になったニュースがありましたので、少し語ってみたいと思います。テーマは、地震の不安とどう向き合うかです。

 

石川県への移住者が減ったらしい

2026年6月30日付の北國新聞に、「移住者再び減 災害のイメージ残る? 能登は24%増 昨年度県まとめ、9%減の1195人」という見出しの記事が掲載されていました。 

 

 www.hokkoku.co.jp

 

2025年度の統計によると、石川県への移住者数は前年度より8.9%減少し、能登半島地震が発生した2023年度に続いて2度目の減少となったそうです。

 

記事では震災との直接的な因果関係について分析されているわけではありませんが、「石川県は地震が心配」というイメージを持つ人が増えたことがおそらく影響しているのではないかという論調でした(※)。

 

移住は人生の大きな決断です。不安があれば立ち止まるのは、ごく自然なことだと思います。とりわけ地震への不安は、命に関わる問題です。本人が移住したいと思っていても、家族や知人が心配して背中を押せないこともあるでしょう。

 

金沢で暮らすぼくの個人的な考え

移住を検討している方の中には、「石川県に住んでいる人は、毎日地震を心配しながら暮らしているのかな」と思う方もいるかもしれません。

 

金沢に住んでいるぼくの答えは「いいえ」です。

 

それは能登の被害のことを忘れているからでも、他人事だと思っているからでもありません。むしろ能登半島地震で実際に揺れを経験し、実家周辺(かほく市です)で甚大な液状化被害を目の当たりにしたからこそ、そう言えるようになりました。

 

実家最寄りの神社の被害です

地割れが起き車が前輪が入り込んでしまった実家付近の被害

 

あの地震を経験して気づいたのは、「日本全国どこにいても震災に遭う可能性がある」という当たり前の事実でした。だからこそ、防災への備えを見直し、心構えもできた。結果的に、以前よりも落ち着いて毎日を過ごせるようになっているのです。

 

ちなみに、移住を検討している方を不安がらせるつもりはまったくありませんが、金沢には「森本・富樫断層帯」という、市内に震度6強を引き起こす可能性がある活断層があります。もちろん怖い存在ですが、同じように活断層を抱える地域は日本各地くまなくあります。どこにいても震災に遭う可能性がある。その前提に立って備えることが大切なのだと思っています。

 

石川県で暮らして学んだこと

「準備することで、心をフラットに保つ」。じつはこれは、石川県らしさの一つなのかもしれません。

 

石川県には、「弁当忘れても傘忘れるな」という有名なことわざがあります。変わりやすい天気に備えよう、という意味の言葉です。また、雪の日には、朝早く起きて黙々と雪かきを済ませて「朝からいい汗かいたわ」と何事もなかったように出勤する人がたくさんいます。

 

こういう文化に触れるうちに、「備えることが当たり前」という感覚が、この土地には根付いているのだと感じるようになりました。

 

災害への向き合い方も、どこか似ている気がします。怖がらないわけでも、楽観視しているわけでもない。できる準備をして、あとはいつもの暮らしを送る。そんな姿勢を、この土地で少しずつ教わってきたように思います。

 

やっぱり、石川県はいい

正直に言いましょう。ぼくが日々の暮らしで心配したり、気にしたりしているのは、地震よりもむしろ目の前の生活です。

 

冬の天気はとにかく悪い。水分の含んだ雪をどかすはめちゃくちゃ煩わしい。関東にいた頃より年収はけっこう下がった。なのに物価は上がるばかりで生活は決して楽ではない。世間が狭く、人付き合いがぶっちゃけ大変だ。

 

それでも、不思議なことに「関東へ戻りたい」と思ったことは一度もありません。やっぱり石川県は、暮らしてみると心地よさを感じる場面がたくさんあります。この土地には、大変さ以上の豊かさがあるんです。

 

突然ですが、みなさんは「フクラギ」って知っていますか?

 

ブリの幼魚で、他県ではイナダやハマチなどと呼ばれることもあります。ブリほど脂は強くありませんが、うま味が詰まっていて、刺身を醤油につけて食べれば、ご飯がすさまじい勢いでなくなっていくほど食が進みます。

 

そんな新鮮な刺身が近所のスーパーに驚くほど安く並んでいる。仕事帰りにふらっと立ち寄って、夕飯用に一パック買って帰る。そんな何気ない一日が、「石川県で暮らしていてよかったな」と思える瞬間だったりします。

やたら旨いぞ

移住するときは、どうしても年収や利便性、災害リスクといった「比較できるもの」に目が向きます。それはもちろん大切です。でも、実際に暮らし始めると、毎日を豊かにしてくれるのは、こうした小さな幸せの積み重ねなのだと感じています。

 

移住するかどうかに正解はありません。でも、もし石川県が気になっているなら、不安だけを理由に候補から外してしまうのは少しもったいない。現実を知った上で、それでも「ここで暮らしてみたい」と思えたなら、その気持ちは大切にしていいのではないでしょうか。

 

そして、もしご縁があれば……

 

いつか同じスーパーでフクラギを買って、「今日は安かったね」と笑い合えるような、そんな石川県暮らしを一緒に楽しめたらうれしいです!!

 

※新聞掲載のデータによると、金沢を含む石川中央・南加賀では減少した一方で、能登地域は復興支援やUターン需要を背景に増加しているようです。数字だけでは分からない背景がありますが、「それでも石川で暮らしたい」と思う人が確かにいる。その事実は、少しうれしく感じました。

石川県への移住を相談するならここへ!

(広告じゃないので安心してください。ぼくもここに相談しました)

ishikawa-note.jp

 

 

「金沢には二度と行きたくない」と言われてしまう4つの理由と、移住者のぼくが教える回避ルート

※本ページはプロモーションが含まれています

関東から石川県にUターン移住して4年半が経ちました。 ふだんは金沢周辺で「ほちゃほちゃ(前記事参照)」とした穏やかな日々を送っているぼくですが、先日、インターネットで少し気になる検索キーワードを見つけてしまいました。 

 

それが「金沢 二度と 行きたくない」という言葉です😨

 

こんなブログを書いちゃうくらい地元を愛しちゃってる人間としてはやや寂しい気持ちになりますが、正直なところ「確かにあの部分でがっかりしてしまったのかもしれないな」と思い当たる節はいくつかあります。

 

せっかく遠くから時間とお金を使ってきてもらったのに、苦い思い出のまま帰ってしまうのはあまりにももったいない。そこで今回は、なぜ金沢に来た人が「二度と行きたくない」と感じてしまうのか、その理由を移住者目線で分析しつつ、そう感じてしまったときの対応策を考えてみました。

 

 

理由1:天気が悪すぎ

金沢に観光に来られた方がまず衝撃を受けるのが、天気の変わりやすさです。

 

金沢には「弁当忘れても傘忘れるな」という有名な格言がある通り、さっきまで晴れていたのに、突然どんよりとした雲が広がり、冷たい雨が降り出すことが日常茶飯事です。

 

せっかくのお気に入りの服が濡れてしまったり、予定していた街歩きが台無しになったりすれば、「もう二度と来るか!」と思いたくなる気持ちもよく分かります。

 

【対策】雨を「デフォルト」として予定を組む

金沢旅行のコツは、最初から「雨が降るもの」と思っておくことです。

 

たとえば、雨の日でも移動が少なく、建物そのものがアートとして楽しめる「金沢21世紀美術館」や「鈴木大拙館」などを最初からメインに据えておく。あるいは、雨に濡れた「ひがし茶屋街」の石畳は、晴れの日以上に風情があって美しいものなので、それを見に行くと決めておくのです。

 

ちなみに若かりしころのぼくは雨が降るたびキレまくっていましたが、今は雨の金沢が好きになり、これは乾いた心をを潤す慈雨なんだと思いながらびしょ濡れで毎日を過ごしています。

 

理由2:混雑と観光地価格

北陸新幹線が開業して以来、金沢は本当に多くの観光客でにぎわうようになりました。結果、何が起きたか。

 

どこへ行っても人、人、人の大混雑です😭

 

特に有名な「近江町市場」などは、お昼時ともなれば歩くのも一苦労です。さらに、メディアで紹介されるような豪華な海鮮丼は、お財布に優しくない「観光地価格」になっていることも少なくありません。

 

「高いお金を払って、人混みの中で急いで食べた」という体験になれば、満足度が下がってしまうのは当然と言えます。

 

【対策】時間をずらすか、あえてローカルな店を選ぶ

混雑を避ける一番の特効薬は「時間をずらすこと」です。近江町市場に行くなら、混雑する昼時を避け、朝ごはんとしてAM8〜9時頃に足を運ぶのがおすすめです。

 

また、お昼や夜のご飯は、主要観光地から少し離れた場所のローカルな居酒屋や定食屋さんを探してみると、手頃な価格でおいしい魚に出会えそうです。

 

理由3:バス移動がマジで初見殺し

金沢市内には、東京や大阪のような網の目のネットワークを持つ地下鉄がありません。主な移動手段はバスになります。しかし、このバスが、観光客にとってはなかなかのクセモノです。というか金沢中心部に行く機会が少ない県民もよく分かっていません。

 

さらに、混雑時には目の前で満員のバスを見送らなければならないことも。不慣れな土地でバスを待つ時間は、想像以上に体力を消耗します。

 

【対策】観光地間のバス移動は「最初からあきらめる」のが正解

このバス問題に対するぼくなりの解答は、「最初の目的地だけバスを使い、観光地同士の移動は最初からバスをあきらめる」という方法です。

 

実は、金沢の主要な観光地(兼六園、21世紀美術館、ひがし茶屋街など)は、半径2〜3キロ圏内にギュッと凝縮されています。そのため、一度エリア内に入ってしまえば、わざわざ混雑するバスを待つよりも、自力で移動した方がスムーズな場合もあるのです。

 

ここで活躍するのが、金沢市の公共シェアサイクル「まちのり」です。 使い方はシンプルで、事前にスマホに専用アプリ(ドコモ・バイクシェア)をダウンロードして会員登録をしておくだけ。あとは、街のあちこちにあるポート(自転車置き場)で見つけた自転車のQRコードを、アプリで読み取るだけでガチャリと鍵が開きます。 電動アシスト付きなので坂道も大丈夫。使い終わったら目的地の近くにある別のポートに返却すればOKです。

 

バスの窓からは見えなかった金沢の美しい路地裏や、素敵なお店に出会える確率がグッと上がります。おためしあれ。

 

理由4:「金沢の人は陰湿」という噂の正体

さて、ここまでは天気や交通機関といった「旅のシステム」の話をしてきましたが、ネットの海をもう少し深く検索してみると、少し毛色の違う理由が浮かび上がってきます。

 

それが、「金沢の人は陰湿だから、二度と行きたくない(住みたくない)」という声です😱

 

旅行で現地の人とトラブルになったり、あるいは仕事の転勤や移住で金沢に暮らした人が、人間関係で苦労した末にそう書き残しているケースが散見されます。石川県に住む身としては耳が痛い話ですが、これについては少し冷静に考えてみる必要があると思っています。

 

嫌な記憶は「土地の記憶」と結びつきやすい

結論から言えば、どんな地域であっても、意地悪な人や気が合わない人は一定数いるものです。金沢だからといって、特別な遺伝子レベルで陰湿な人が集まっているわけではありません。では、なぜ「金沢の人は〜」と主語が大きくなってしまうのでしょうか。

 

人間には、ある場所で嫌な経験をすると、その「個人の記憶」を「土地の記憶」と無意識に結びつけてしまうという心理的な傾向があります(理屈はAIにでも聞いてみてください!)。

 

たとえば、たまたま金沢の飲食店で冷たい態度を取られたり、職場で嫌な上司に出会ったりしたとします。そのとき、私たちの脳は「あのAさんが嫌な人だった」ではなく、「金沢という街(の人全体)が冷たい、陰湿だ」と、土地のイメージに変換して記憶してしまいがちなのです。

 

「〇〇の人は陰湿」は、日本全国にある

試しに、インターネットの検索窓に「(他の都道府県や都市名) 人は陰湿」と入力してみてください。驚くほどたくさんの街がヒットするはずです。

 

東京、大阪、京都、あるいは東北の街や、南国の島にいたるまで、「●●の人は陰湿だ」「〇〇の人は冷たい」という言葉は、日本中のいたる土地に向けて投げかけられています。 

 

つまり、この噂の正体は、金沢特有の県民性などではありません(たぶん…)。「人生のどこかで、たまたまその土地で嫌な人に出会ってしまった」という、誰しもに起こりうる不運な確率の偏りが、ネットの言葉として結晶化してしまったものと言えるのではないでしょうか(たぶん……!!)

www.amazon.co.jp

金沢旅行で「二度と行きたくない」にならないための準備

最後に、この記事の内容を旅行前にチェックできるようにまとめておきます。

☑ 雨対策を準備する
 折りたたみ傘・歩きやすい靴など。

☑ 混雑する時間を避ける
 近江町市場などは昼時を避ける。

☑ バスだけに頼らない
 徒歩・まちのり・タクシー・レンタカーを使い分ける。

 (→格安レンタカーを一括検索するならエアトリ )

☑ 宿泊場所を考える
 金沢駅・香林坊・片町など、目的に合った場所を選ぶ。

 (旅行予約なら→温泉旅館の格安予約サイト『一休.com』)

☑ 人気観光地だけに詰め込みすぎない
 時間に余裕を持って計画を立てる

 (観光・アクティビティ予約なら→【Agoda】 )

このあたりを事前に決めておくだけでも、旅行中の「こんなはずじゃなかった」はかなり減ると思います。

 

まとめ:金沢は「事前のちょっとしたコツ」で10倍楽しくなる

金沢は、ディズニーランドのような「誰がいつ行っても完璧にもてなしてくれるテーマパーク」ではありません。独特の天気があり、交通のクセがあります。そして時には、他人に優しくなれない人との不運な出会いだってあるかもしれません。

 

そのクセや現実を知らずに飛び込んでしまうと、「二度と行きたくない」という感想になってしまう。それは地方のリアルな姿でもあるのですが、とてももったいないことです。

 

ほんの少しの事前準備と、「嫌な人はどこにでもいるさ」というちょっとした心のゆとりさえ持っていれば、金沢はこれ以上ないほど美味しく、美しく、心地よい街です。

 

これから金沢へ来る方が、事前の対策をバッチリ整えて、帰るころには「ほちゃほちゃ」とした笑顔で「また来たいな」と思える時間を過ごせることを、移住者の一人として願っています。

川口春奈は「春奈ちゃん」ではなかった――地方に住んでいるとなぜ自分の小ささを忘れてしまうのか

関東から石川県へUターン移住して4年半が経ちました。一度は忘れたはずの方言もかなり思い出し、体に染み付いてきて、いまでは石川県の年配のみなさんとネイティブアクセントでの会話を楽しんでいます。

石川県の方言のうち、ぼくが最もお気に入りなのは「ほちゃほちゃ」です。やわらかくて触ってみたくなる様子を表す言葉で、「ほちゃほちゃのお餅」「赤ちゃんのほちゃほちゃのほっぺ」などと使います。

ほちゃほちゃの応用型として、子どものようにうれしそうな顔つきを表す「ほちゃほちゃな顔しとる」があります。やわらかく溶け出しそうな笑顔について、これ以上に的を射た表現はめったにないでしょう。

さて、以下ではそんな「ほちゃほちゃ」とはかけ離れた話を書いていきます。

久しぶりの大都会

このところ、東京、大阪、名古屋へと立て続けに出張する機会がありました。ふだんは石川県に引きこもっているので、人の多さに圧倒されるばかりです。

とりわけ通勤時間帯の満員電車では、圧迫と体温と体臭の混濁のようなものを久々に味わいました。以前は自分もこんな厳しい世界で生きていたのかと実感すると同時に、都会で日々を送っている人々へ改めてリスペクトを送りたいと思います。

人が多い場所には、当然ながら多くの広告があります。電車であれば吊り広告、座席付近の掲示広告、ドア上部の動画広告。駅の柱や壁に貼られたポスター、ビルの巨大広告などなど。

そして、そんな広告の目の前を、すさまじい数の人々が通り過ぎていきます。その様子を見るたびに痛感するのは、自分の存在の小ささです。

渋谷の超巨大広告の数々。撮影は一昨年末

地方では広告が「自分宛て」に見える

都会では、駅の巨大ポスターやビルのディスプレイ広告の前を何万人もの人が行き交っています。広告を見ながら、「これは自分だけに向けられたものではなく、大勢のなかの一人として見せられているものだ」と無意識に理解する機会が多い。

一方、地方ではそうした「多数向け広告」を目にする機会があまりありません。もちろん公共交通機関の周辺には広告掲示がありますが、そもそもその前を通り過ぎる人の数がさほど多くありません。金沢であれば景観条例の影響もあり、巨大広告そのものが少ない。

その代わり、広告に接する場面の多くはインターネット、新聞、ラジオ、テレビです。インターネットを見るときも、新聞を読むときも、ラジオを聴くときも基本的にはひとり。テレビもせいぜい家族数人で視聴する程度でしょう。

つまり地方では、広告の受け手として「自分以外の誰か」を意識する機会が少ないのです。広告が多数へ向けて発信されている事実は変わらないのに、その受信体験だけは極めて個人的で、私的なものになっている。すると何が起きるのか。

驚くべきことに、「この広告で微笑んでいる川口春奈(橋本環奈でも浜辺美波でもだれでもよろしい)は、自分に向けてメッセージを発している」と感じるようになるのです。

そんな馬鹿な、妄想だ、と思うかもしれません。しかし、そもそも広告の目的とは「いかに視聴者に自分事と思わせるか」にあります。広告が成功している状態とは、まさに視聴者が「これは自分へのメッセージだ」と感じている状態です。

ウェブ広告をクリックした時点で、その仕掛けは少なくとも部分的には成功している。つまり私たちは日常的に、広告を「自分だけに向けられたもの」として受け取っているのです。

川口春奈さんがCM女王であるのは、その効果を引き出す力がだれよりもあるからでしょう。言い換えれば、画面の向こうにいる何百万人に対して、それぞれが「自分に語りかけてくれている」と感じさせる能力がずば抜けているのです。

「春奈ちゃん」という錯覚

そうした広告体験ばかりしていると、川口春奈さんとお友達になれているような妄想に取りつかれます。「春奈ちゃん」などと芸能人になれなれしく声をかける一般人は、まさにこの妄想のなかに住んでしまっていると言えるでしょう。

むろん、ほとんどの人は理性によってそうした行動を制しています。とはいえ、広告に映る好きな芸能人に対して心理的な近さを感じずにいるほうが、その構造上むしろ難しいのです。

ところが都会に行くと、川口春奈さんの姿が超巨大ポスターに映し出され、その目の前をすさまじい数の人々が通り過ぎています。

田舎に住み、自分に向けられた広告ばかり見ている人は、その様子に少なからずショックを受けます。川口春奈さんが「春奈ちゃん」ではなく「川口さん」として存在している。

あるいはまた、地方の閉じたコミュニティのなかで、自分にしかその魅力は理解できないと思っていたアーティストが、超巨大ディスプレイにでかでかと映し出され、楽曲を披露している。その光景は、「自分だけが知っている」という感覚が単なる錯覚だったことを突き付けてきます。

渋谷109のビルに掲示されたaespaのポスター。地方零細企業の社内では自分しか知らないアーティストが、世界的存在であることを再認識する

自分は大勢のなかの一人である

そうすると、自分がいかに取るに足らない人間であるかも痛感してしまいます。それは単に、川口春奈さんとの距離のあまりの遠さを感じるからではありません。マス向け広告のターゲットにおいて、自分がいてもいなくても変わらない一人であるという歴然たる事実に気付かされるからです。

地方にいると、自分は小さな人間なんだという事実をつい忘れてしまう。閉じたコミュニティで生活を送り、広告に映る芸能人を知人と錯覚してしまう。それはもしかすると、地方在住者の幸福度を押し上げる要因のひとつなのかもしれません。しかし、そうした生活を続けていると、自分の価値を実際以上に大きくとらえる「お山の大将」にもなりかねない。

そうならないためにも、ときどき都会に行くことは地方暮らしのコツなのかもしれません。

石川県はプロスポーツチームがたくさん!休日は観戦もいいかも

関東から石川県に移住したカズマです!

これまでこのブログで紹介してきたように、移住してからいろいろと生活が変わりました。その一つに「スポーツ観戦の機会が増えたこと」があります。

じつは石川県には、プロスポーツチームがたくさんあります。どのチームも、初めて観戦する人が楽しめる工夫をたくさん凝らしているので、スポーツに詳しくないぼくも、いつも会場を満喫しています。

そこでここでは、「スポーツ音痴による石川県スポーツの楽しみ方」を紹介します!

■ツエーゲン金沢/サッカー

www.zweigen-kanazawa.jp

2006年に発足し、20周年を迎えたチームです。名称は「強い+げん(石川県の方言)」から名付けられました。2026年現在はJ3リーグに所属しています。

プロサッカーのことをよく分かっていない人間としてまず驚くのが、試合のたびにお祭りのような盛り上がりを見せるところ。サポーターの皆さんは応援に気合いが入っており、大きな旗をなびかせて大声で応援しています。その雰囲気だけでも自然と高揚感がわいてきます。

赤と黒が印象的なチームカラー

2024年にできたばかりのホームスタジアム「金沢ゴーゴーカレースタジアム」は、ところどころがチームカラーの赤と黒で彩られており、とにかく広いので探検するだけでも楽しめます。

もちろん、サッカー初心者がぼんやり見ていてもまったく問題ありません。会場にはキッチンカーがあるほか、会場外のステージではダンスなどのイベントも開催されています。ドローンショーが実施されることもあり、かなり満喫できます。

子ども連れには、隣接する「あめるんパーク」で遊んだり(ときどき、試合に合わせた一部無料開放をしています)、巨大スライダーを楽しんだりすることもできます。

チケットは席によって異なり、1,000円~13,500円ほど。無料招待もよく実施されているので、そのタイミングで一度遊びに行ってみるのをおすすめします!

レギュラーシーズン:2月~11月

広い会場で応援しよう

■金沢武士団(サムライズ)/バスケットボール

samuraiz.jp

2015年に発足したB3リーグのチームです。愛称は「サムライズ」。

バスケットボールの試合を見るのも、石川県に引っ越してきて初めての経験でした。驚くのは、ダンクシュートがたくさん見られるところ!バスケといえば中高生の体育の記憶で止まっていたぼくにとって、「テレビの中のもの」「漫画(スラムダンク)の中のもの」というイメージがあったダンクを間近で見られるのは新鮮でした。目の前で身長2メートルの選手たちが躍動する様子は、それだけでもかなり刺激的です。

会場では大音量で応援ソングや煽りのMCが流れているので、初めて訪れても自然と気分が盛り上がります!この会場にもキッチンカーや飲食ブースがあります。

レギュラーシーズン:9月~4月

応援にも熱が入ります

■ヴィンセドール白山/フットサル

vincedor-hakusan.com

石川県白山市をホームタウンとするチームです。

サッカーと比べてフットサルはマイナーに思われるかもしれませんが、会場はファンの熱気でとても盛り上がっています。室内でサッカーよりもコートが狭い分、試合展開のスピード感があり目が離せません。

個人的にはサッカーはなかなか点が入らず退屈に感じることもあるのですが(失礼)、フットサルは比較的得点が入りやすく、1試合で5~6点入ることも珍しくありません。見ていてとても楽しい競技です。

レギュラーシーズン:6月~12月

スピード感が楽しい!

そのほかのプロスポーツチームも紹介します。試合を見に行く機会があれば、随時更新していきたいと思います!

■石川ミリオンスターズ/野球

www.m-stars.jp

愛称は「ミリスタ」。2006年に発足し、2026年に20周年を迎えました。プロ野球独立リーグ・日本海リーグ(NLB)に所属し、富山GRNサンダーバーズおよび滋賀ハイジャンプスと、前期(5月~7月上旬)・後期(7月中旬~9月)に分かれて年間40試合を戦います。会場は金沢市民野球場ほか、県内各地の球場です。

レギュラーシーズン:5月~9月

■PFUブルーキャッツ石川かほく/バレーボール

pfu-bluecats.com

世界的なスキャナー企業「PFU」の女子バレーボールチームです。チーム名の「キャッツ」は、PFU本社のあるかほく市で開催される「キャッツフェスタ」に由来しています。ちなみにこのフェスタは、同市出身の哲学者・西田幾多郎が猫好きだったことにちなんでいます。

レギュラーシーズン:10月~4月

■ハニービー石川/ハンドボール

www.honeybee-ishikawa.co.jp

女子社会人ハンドボールチームです。実はこのハニービー石川、ハンドボール界では非常に強く、日本ハンドボールリーグで2014年シーズンから10連覇を達成しています。強さの理由は、高いディフェンス力にあるそうです。石川県のスポーツを文字通り牽引する存在です。

レギュラーシーズン:9月~5月

■金沢学院クラブ/バドミントン

https://www.instagram.com/kanazawagakuinclub/

バドミントン「S/Jリーグ」1部所属の強豪チーム。金沢学院大学の教職員や卒業生を中心に構成されています。オリンピックでも見られるようなスピード感あふれるラリーが楽しめます。

sj-league.jp

レギュラーシーズン:11月~2月

■金沢ポート/卓球

tleague.jp

2023年1月に創設された卓球男子クラブチーム。Tリーグに所属する男子6チームの一つとしてシーズンを戦っています。日本代表や海外の五輪メダリストも所属しており、テレビで見るような迫力ある試合を間近で楽しめます。

レギュラーシーズン:8月~3月

【随時更新】金沢にある「ブレワイっぽい」スポット

関東から家族4人で移住したカズマです!

さいきん「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」にハマっているわたくし。じつは金沢には「ブレワイっぽいスポット」がたくさんあることをご存知でしたか?!

ここでは金沢の「ブレワイっぽいスポット」を挙げていきたいと思います!

永安字

金沢市舘山町にある真言宗のお寺。およそ500年前、室町幕府の足利九代将軍・義尚により創建され、約100年前に金沢に遷して造営されました。その敷地内にあるのがこのスポットです。

永安字敷地内にて撮影

なんか玉をはめ込んだら光りそうなスポットに見えませんか?!

youtu.be

 

金沢港のガントリークレーン

続いては金沢港にそびえ立つコンテナを持ち上げるための「ガントリークレーン」です。じっくりと見ると、ラクダっぽい。。。?

ガントリークレーン

これはまさに砂漠のステージの神獣、ヴァ・ナポリスではないでしょうか!?

このページは随時更新していきます!!

 

「石川県は天気が変わりやすい」はガチ

関東から金沢に移住したカズマです!突然ですが「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉をご存知ですか?これは石川県に伝わる格言で、当地の天候の変わりやすさを表しています。

 

なぜ石川県の天候は変わりやすいのか?「日本海に飛び出している地形のため、季節風の影響を受けやすい」などと説明されることがありますが、いまいち納得感がないのが正直なところです。くわしい科学的メカニズムはぜひご自身でお調べください(無責任)。

 

ともあれ、天気がコロコロ変わることは、移住から4年の経験的に間違いありません。この日も、雪の楽しさと過酷さをわずか10分のあいだに体験してしまいました。

 

自宅近くの空き地で雪のベッドに寝そべって楽しんでいたら…

わずか10分後にはブリザード🌨️🥶


冬の晴れ間のすばらしい景色を楽しめるのも、暴風雪の険しさにめげそうになるのも、「金沢らしさ」と言えそうです。移住を検討している皆さんは、天候の変わりやすさを楽しみにしつつ覚悟もしておくと良いかも…


ちなみにムスメは、晴れ間もブリザードもめっちゃ楽しんでいました(後者のほうがむしろテンションを上げていた)。子どもにとって「石川の天気の変わりやすさ」は、外遊びの楽しさをより膨らませる大きな要素なのかもしれません。

 

ishikawa-life.hateblo.jp